赤い扉(ホラー)
と、国方は相変わらずタバコをくわえている。
「そっか。じゃぁもう部活も終ってるよね」
ここに来たときに少しは聞こえていた生徒たちの声も、今は聞こえない。
たぶん、先生たちだってほとんど残ってはいないだろう。
そう思うと、地下室の雰囲気は変わらなくても、何か重いものがのしかかってくるような錯覚に襲われる。
「なんか本当に女の声が聞こえてきそうだよな」
ポツリと、国方が言う。
「女の声?」
聞き返すソラ。
「あれ? 俺言ってなかったっけ? 放課後ここにいると女のうめき声が聞こえてくるって聞いてきたんだけど」
「そっか。じゃぁもう部活も終ってるよね」
ここに来たときに少しは聞こえていた生徒たちの声も、今は聞こえない。
たぶん、先生たちだってほとんど残ってはいないだろう。
そう思うと、地下室の雰囲気は変わらなくても、何か重いものがのしかかってくるような錯覚に襲われる。
「なんか本当に女の声が聞こえてきそうだよな」
ポツリと、国方が言う。
「女の声?」
聞き返すソラ。
「あれ? 俺言ってなかったっけ? 放課後ここにいると女のうめき声が聞こえてくるって聞いてきたんだけど」