赤い扉(ホラー)
サヤカはりえを連れて歩きながら「今日は泊りがけかなぁ」と宙に目をやる。
「え?」
後ろから頼りなくりえが聞いてくる。
「仕事まだまだなんだ。残業で泊りがけかも」
泣く素振りを見せて、サヤカが言う。
「学校に泊まるの?」
りえが、興味深々な表情で聞いてくる。
「まぁねぇ。けど、夜の学校なんか怪談話のネタばっかりじゃん? いい事なんかないよ」
「怪談ネタ……」
呟き、りえはチラリと近くの教室に目をやる。そこには丁度理科室があり、一瞬、身を震わせた。
「理科室なんか丁度いい肝試し場所だからなぁ」
サヤカも、理科室に目をやり、怖がるりえを見て笑う。
「え?」
後ろから頼りなくりえが聞いてくる。
「仕事まだまだなんだ。残業で泊りがけかも」
泣く素振りを見せて、サヤカが言う。
「学校に泊まるの?」
りえが、興味深々な表情で聞いてくる。
「まぁねぇ。けど、夜の学校なんか怪談話のネタばっかりじゃん? いい事なんかないよ」
「怪談ネタ……」
呟き、りえはチラリと近くの教室に目をやる。そこには丁度理科室があり、一瞬、身を震わせた。
「理科室なんか丁度いい肝試し場所だからなぁ」
サヤカも、理科室に目をやり、怖がるりえを見て笑う。