赤い扉(ホラー)
☆☆☆
職員室についてからは、雰囲気が大分軽くなり、五人はようやくリラックスした様子だった。
窓から冷えた風が入り、クリーム色のカーテンを撫でる。窓の向こうは真っ暗で、校庭に生徒たちの姿はない。
サヤカは大きな掛け時計に目をやり、「お前ら、もう帰れ。時間も時間だし」と、三人に向けて言う。
「俺、大丈夫。親いねぇし」
教員の机に座り、国方が最初に返事をする。
「え?」
小さな声でりえがいい、国方の方を見る。
職員室についてからは、雰囲気が大分軽くなり、五人はようやくリラックスした様子だった。
窓から冷えた風が入り、クリーム色のカーテンを撫でる。窓の向こうは真っ暗で、校庭に生徒たちの姿はない。
サヤカは大きな掛け時計に目をやり、「お前ら、もう帰れ。時間も時間だし」と、三人に向けて言う。
「俺、大丈夫。親いねぇし」
教員の机に座り、国方が最初に返事をする。
「え?」
小さな声でりえがいい、国方の方を見る。