赤い扉(ホラー)
そういえば、サヤカが『色々事情があるんだから』と以前言っていたことを思い出す。事情とは、やはり親がいなかったことか。
なんとなく、りえはそのことに気づいていた。
りえも母親を亡くしてすぐの頃は、国方のように無駄に元気があって、何に対しても反抗的な態度だったから。
「私は、りえについてく」
と、ソラがいつもの笑顔を見せる。
「私に?」
キョトンとするりえに対して「だって、おじさん入院中だから、りえ一人じゃない」とソラ。
そう言われ、初めて「あぁそっか」と思い出し、軽く自分の頭を叩く。
お父さんが入院していることを忘れるなんて。
きっと、変な事が多いからね。無理矢理、そうやって自分を納得させるりえ。
なんとなく、りえはそのことに気づいていた。
りえも母親を亡くしてすぐの頃は、国方のように無駄に元気があって、何に対しても反抗的な態度だったから。
「私は、りえについてく」
と、ソラがいつもの笑顔を見せる。
「私に?」
キョトンとするりえに対して「だって、おじさん入院中だから、りえ一人じゃない」とソラ。
そう言われ、初めて「あぁそっか」と思い出し、軽く自分の頭を叩く。
お父さんが入院していることを忘れるなんて。
きっと、変な事が多いからね。無理矢理、そうやって自分を納得させるりえ。