赤い扉(ホラー)
「あの影ってさぁ」


ソラが、呟くように言う。


「え?」


りえが顔をあげ、安田も手を止める。国方だけが、残りのスープを飲み干していた。


「なんだったんだろうね」


急に、不安な表情を見せるソラ。


「だ、大丈夫ですよ! 僕が解明して見せますから!」


ここぞとばかりに、安田が言うが、ソラはそんなこと聞いていない。


りえは食べ終えると、一旦息を付き、言わないでおこうと思ったことを話始めた。
< 129 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop