赤い扉(ホラー)
ホッと息が漏れる。
「国方、こっち照らして」
サヤカが職員室のブレーカーをいじりながら、そう言う。
「何よ、携帯持ってないくせに」
ソラが見えないと思い、国方へベェと舌を出す。
りえはそれを止めて「ダメ」と一言。
国方の家庭の事情を見ていると、携帯を持っていないのもよくわかる。
それに、国方は言っていないが、郵便配達をしているのは毎月親戚にいくらかづつ渡すためだろう。
しばらくすると、チカチカと蛍光灯が瞬きをして、あたりが明るくなる。
「よかったぁ、びっくりした」
と、微笑むソラ。
りえも微笑み、携帯をポケットにしまう。
「国方、こっち照らして」
サヤカが職員室のブレーカーをいじりながら、そう言う。
「何よ、携帯持ってないくせに」
ソラが見えないと思い、国方へベェと舌を出す。
りえはそれを止めて「ダメ」と一言。
国方の家庭の事情を見ていると、携帯を持っていないのもよくわかる。
それに、国方は言っていないが、郵便配達をしているのは毎月親戚にいくらかづつ渡すためだろう。
しばらくすると、チカチカと蛍光灯が瞬きをして、あたりが明るくなる。
「よかったぁ、びっくりした」
と、微笑むソラ。
りえも微笑み、携帯をポケットにしまう。