赤い扉(ホラー)
吐き捨てるように言い、残り少なくなった机を運び出す。


ソラは首をかしげながらも、「でも、異常がないならよかった」と微笑む。


何よりも、サヤカになにかあるのではと不安だったのだから、その不安は外れたわけだ。


国方は一歩教室に足を踏み入れ、センサーライトが付かない事に気づいた。


「先生、電気」


と一言言う。


「うん? ついてるだろ」


サヤカは手を止めない。


確かに、蛍光灯はついている、けどもっと明るいセンサーライトはついていない。
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