赤い扉(ホラー)
ソラも一緒に探しながら、国方へ聞く。


「あぁ、いきなり町の住民が消えて、その町の家は全部玄関が真っ赤だったんだと」


一瞬、りえの脳裏に夢の一部が生生しく蘇る。


砂浜を彷徨う人たち、赤い扉、女の子、引きずり込まれる私……。


りえはキツク唇をかみ締め、その映像を頭から消した。


「あった!」


突然ソラが声をあげ、りえと国方はそちらへ視線を集中させた。


「これだ」


確かに、その新聞には≪消えた町の人々!≫と言う見出しが付けられていて、その繊細が書かれていた。

< 168 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop