赤い扉(ホラー)
「電車で行くのは?」


ソラが、痛む足を押さえて言った。


「電車?」


りえが聞き返す。


いいかもしれない。


ソラは今でも足を痛めているし、色々と考える時間もほしい。


その意見に反対するものはなく、三人は駅へと急ぐ事にした。


公園から駅までは徒歩で十分程度なので、ソラも傷む足を押さえつつ、自分で歩く。


たまに国方が「おんぶしてやろうか?」と聞くが、ソラは無言のまま国方を睨みつけ、平気なふりをした。


駅につくと、さすがにもう人は少ない。


酔っ払いのサラリーマンや浮浪者たちがチラホラいるが、りえ達くらいの年頃の人は全く見られない。
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