赤い扉(ホラー)
「……! りえ!」


ソラの声に、りえはハッと目が覚めた。


「え……?」


目の前で、心配そうにりえを除きこむ国方とソラ。


「大丈夫か? うなされてたけど」


「あ……うん」


夢? りえは大きく息を吐き出し、そっと窓を見る。もちろん母親の姿はなく、あの光も見えない。


「もうすぐ、つくぞ」


国方が下りる準備をしている。


「りえ、大丈夫?」


「うん」


りえが答えると同時に、到着の合図が鳴った。
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