赤い扉(ホラー)
「また、ファンクラブ?」


見覚えのないその顔に、りえが小声で聞く。


「さぁ? 私も知らない」


と、首を傾げるソラ。


けれど、その男子生徒は少し色素の薄い肌に、サラサラの髪の毛がよく似合い、薄いブルーの瞳が美少年ぶりを更に引き立たせていた。


「あの……どちらさま?」


恐る恐る、りえがそう聞く。


「あれ、覚えてない?」


首をかしげ、そう聞いてくる男子生徒。
< 19 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop