赤い扉(ホラー)
りえは一歩一歩女の子に近づき、「あなたは私なの?」と聞く。
「違うよ」
いつもの口調で返された。
あの子と私は別人。
ホッとするが、それではこの子は一体何なのだろうか、そうして私にこれほどにまで付きまとうのか……。
「何か知っているなら、教えて」
女の子のすぐ目の前で足を止めるりえ。
すると、女の子はただ黙って真っ直ぐに指を差した。
りえが振り向くと、そこには母親の姿がある、死ぬ前のあの姿の母親だ。
「違うよ」
いつもの口調で返された。
あの子と私は別人。
ホッとするが、それではこの子は一体何なのだろうか、そうして私にこれほどにまで付きまとうのか……。
「何か知っているなら、教えて」
女の子のすぐ目の前で足を止めるりえ。
すると、女の子はただ黙って真っ直ぐに指を差した。
りえが振り向くと、そこには母親の姿がある、死ぬ前のあの姿の母親だ。