赤い扉(ホラー)
りえはその話を聞いたとき、驚きを隠せなかった。


「妹?」


「えぇ」


伸江は微笑み、それから後ろにずっと隠れていた女の子を見せる。


その女の子を見ると、そういえば、昔私が来ていた服とそっくりだ。


と思う。


もう遠い記憶で、忘れかけていたのだが……。


「けど、名前が一緒じゃダメね。りえ、この子に名前を付けてあげて?」


微笑んで言う伸江。


りえは少し戸惑い、それから女の子の前にひざをつき、「じゃぁ……。未来なんてどうかな?」と聞く。


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