赤い扉(ホラー)
りえは勇気から離れて顔を上げる。


「すごく綺麗な海なんだよ。お母さんと色々と話をして……」


思い出すように、勇気は天井を眺める。


「なぁ、りえ。もし、お前に妹がいたとしたらどうする?」


勇気の言葉に、りえは未来を思い出す。


そうか、お父さんは夢の中で未来に会ったのか。


「すごく、可愛がるよ」


満面の笑みをたたえて、りえはそう答えた。
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