赤い扉(ホラー)
相変わらず、地下室は奇妙な雰囲気が漂っていて、教室の外に出されている机にサヤカがギョッと目を開く。


「これ、昨日先生がやったんですよ」


そう言い、安田は顔をしかめる。


サヤカは、安田から覚えている限りのことを聞くと、信じられない。


と首をふった。


けれど、安田の記憶も途中で抜けていることから、安田だって何をやらかしているのかわからない。


「あけてみよう」


そう言い、サヤカは閉まっているドアに手をかける。
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