赤い扉(ホラー)
「キス。この男としたなら私とも出来るでしょ?」
真剣な表情のソラに、りえの顔からも笑みが消える。
「まさか、そんな……」
わざと明るい表情にしようとするが、ソラの目がそうさせない。
「目、つむって」
有無も言わせないソラの声。
りえは思わず唾を飲み込み、ギュッと目を閉じた。
その瞬間、口に触れる微かな柔らかさにビクッと体を硬直させる。
「りえ、勝手に他の人とキスしたら絶対に許さないからね」
まだ目を閉じたままのりえに、突き刺さるように言うソラ。
そっと目を開けると、そこにはいつもと変わらぬ様子のソラがいた。
「うん……」
りえは思わずそう頷き、三人は午後の授業が始まるチャイムにも気づかなかった……。
真剣な表情のソラに、りえの顔からも笑みが消える。
「まさか、そんな……」
わざと明るい表情にしようとするが、ソラの目がそうさせない。
「目、つむって」
有無も言わせないソラの声。
りえは思わず唾を飲み込み、ギュッと目を閉じた。
その瞬間、口に触れる微かな柔らかさにビクッと体を硬直させる。
「りえ、勝手に他の人とキスしたら絶対に許さないからね」
まだ目を閉じたままのりえに、突き刺さるように言うソラ。
そっと目を開けると、そこにはいつもと変わらぬ様子のソラがいた。
「うん……」
りえは思わずそう頷き、三人は午後の授業が始まるチャイムにも気づかなかった……。