赤い扉(ホラー)
そう言いながら、りえの頭を撫でる。


いくらしっかりしているとはいえ、まだ中学二年生なのだ。ショックは隠しきれない。


「りえがそんなんでどうするよ。おじさんだってそんな顔のあんた見たくないだろ」


サヤカが、ポンッと背中を押す。


「うん……。明日ここに来てから学校に行く」


「よし! じゃぁ今日はうちに泊まりな。うちの親にも事情伝えといたから」
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