赤い扉(ホラー)
「いらっしゃい」


目の前の、満足そうに微笑む女の子の顔は、血にまみれていた。


「きゃぁぁ!」


大声で叫び、りえは飛び起きた。


全身にビッショリ汗をかいていて、胸に手を当てると爆発しそうなほど早く打っている。


「りえ!?」


その声に驚いてさやかも飛び起きる。


「夢?」


あまりのリアルさに、目が覚めても夢だと自覚できない。


「どうした? こわい夢でも見た?」
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