赤い扉(ホラー)
☆☆☆
結局、二人そろって遅刻したりえは後になって勇気の病院へ行くのを忘れていたと思い出した。
あの妙な夢のせいですっかり自分のペースを崩されている。
「りえ、何か元気ないね?」
そんな様子のりえに敏感に気づき、そう言ったのはもちろんソラだった。
「うん。昨日お父さんが事故で入院しちゃって」
ソラになら何も隠す事じゃないと思い、そう言った。
「事故? 大丈夫だったの?」
驚いたように目を見開き、聞き返す。
「ケガは大したことなかったけど、一応何日かは入院するみたい。今日、学校が終ったら病院に行く」
結局、二人そろって遅刻したりえは後になって勇気の病院へ行くのを忘れていたと思い出した。
あの妙な夢のせいですっかり自分のペースを崩されている。
「りえ、何か元気ないね?」
そんな様子のりえに敏感に気づき、そう言ったのはもちろんソラだった。
「うん。昨日お父さんが事故で入院しちゃって」
ソラになら何も隠す事じゃないと思い、そう言った。
「事故? 大丈夫だったの?」
驚いたように目を見開き、聞き返す。
「ケガは大したことなかったけど、一応何日かは入院するみたい。今日、学校が終ったら病院に行く」