赤い扉(ホラー)
サヤカはひとつ椅子を出し、それに腰を下ろす。
「それで、先生はこの教室を何に使ってるんです?」
「何にも。ただカギを管理して掃除しに来るだけ」
その言葉に「もったいない」と思わず呟く国方。
けれど、これだけ綺麗な教室を自分の自由に使えと言われれば、それはそれで困るかもしれない。
「さぁ、病人ならもう帰れ。どうせホームルームにも出ないんだろ?」
「やだよ、俺帰らねぇ」
「あんたねぇ」
呆れた表情をするサヤカに対して国方はニヤリと微笑み、「先生、ここに幽霊が出るって知ってる?」と聞いたのだった。
「それで、先生はこの教室を何に使ってるんです?」
「何にも。ただカギを管理して掃除しに来るだけ」
その言葉に「もったいない」と思わず呟く国方。
けれど、これだけ綺麗な教室を自分の自由に使えと言われれば、それはそれで困るかもしれない。
「さぁ、病人ならもう帰れ。どうせホームルームにも出ないんだろ?」
「やだよ、俺帰らねぇ」
「あんたねぇ」
呆れた表情をするサヤカに対して国方はニヤリと微笑み、「先生、ここに幽霊が出るって知ってる?」と聞いたのだった。