赤い扉(ホラー)
☆☆☆

病室は、個室とあってさすがに静かだった。


真っ白なベッドと真っ白なシーツに包まれた勇気は、昨日とは打って変わって様々なチューブをつけられ、大きな機械が周りに並ぶ。


どうして一日でこんなことになったのか、だたの交通事故で軽症ではなかったのか。


様々な思いが頭に駆け巡るが、上手く口に出すことが出来ず、結局サヤカが医者に理由を聞いてくれることになった。


けれど、医者もただ首を傾げて「確かに軽症で内臓や脳に障害は見られませんでした。


けれど、ただ目覚めないんです。昨日手術をしてからずっと」と言うばかり。
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