しゃぼん玉の恋
30歳ー3年後の話
そして、3年後の話。
30歳になった私は、銀座の高級BARで働いている。
BARといっても、隣席あり、クラブと説明した方が良いかもしれない。
30歳になって銀座デビューするなんて、3年前の私は1ミリも想像してなかった。
あの頃の私は幸せだったな。
ー本当に?
ー本当にわたし幸せだった?
「あみちゃん!」カウンターの中で、ぼんやりとしていた私は、優香ママに呼ばれて、常連の石田さんの隣に腰を落とした。石田さんは、超有名な弁護士先生だ。
「先生、いらっしゃいませ。会いたかったぁ♡」
横目でチラリと優香ママに目をやる。
「ちゃんと仕事して!」とぱっちり二重のママの目が怒っている。
私は、石田さんの腕に自分の腕を絡めて言う。「先生ぇ、喉乾いちゃった。シュワシュワ飲みたいな♡」
「好きなのを飲みなさい」
そして、5万円はするシャンパンを入れてもらい、乾杯をする。
これが今の私の日常。
華やかだけど、つまらない日常。
何の感動もない。
何の衝動もない。
季節は秋。
彼と別れてもうすぐ1年になる...。
私はぐいっとシャンパンを飲み干した。
30歳になった私は、銀座の高級BARで働いている。
BARといっても、隣席あり、クラブと説明した方が良いかもしれない。
30歳になって銀座デビューするなんて、3年前の私は1ミリも想像してなかった。
あの頃の私は幸せだったな。
ー本当に?
ー本当にわたし幸せだった?
「あみちゃん!」カウンターの中で、ぼんやりとしていた私は、優香ママに呼ばれて、常連の石田さんの隣に腰を落とした。石田さんは、超有名な弁護士先生だ。
「先生、いらっしゃいませ。会いたかったぁ♡」
横目でチラリと優香ママに目をやる。
「ちゃんと仕事して!」とぱっちり二重のママの目が怒っている。
私は、石田さんの腕に自分の腕を絡めて言う。「先生ぇ、喉乾いちゃった。シュワシュワ飲みたいな♡」
「好きなのを飲みなさい」
そして、5万円はするシャンパンを入れてもらい、乾杯をする。
これが今の私の日常。
華やかだけど、つまらない日常。
何の感動もない。
何の衝動もない。
季節は秋。
彼と別れてもうすぐ1年になる...。
私はぐいっとシャンパンを飲み干した。