142センチの恋

階段で上の階にも行ってみるか、そう思ってコンクリートの階段を上っていく





「…?」




人がいる…?






だんだん話し声も聞こえてきた





小さくて聞き取れなかった声が



だんだんはっきりと聞こえてくる






「お前には亮介がいるだろっ

 なんで電話してくんだよっ!」









「…直矢?」



階段の柱の陰からこっそりのぞいて確認する







それは電話をしていた直矢だった









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