142センチの恋

「…付き合ってるの?」



しぼりだすような声でそう問いた






「ううん、私の片思いだよ…」





そう、とつぶやき



くるりと後ろを向いて



歩きはじめた








「…亮ちゃんのこと大切にしてあげてっ」




背中は小さく揺れた













私の言葉、あなたの胸にちゃんと届くといいな














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