142センチの恋

「明日お互いがんばろうね」




「うんっ

 …って紗弥加は別にがんばる必要ないじゃんっ」




「そんなことないよ―

 だって付き合って初めてのバレンタインだし」





悩んで悩んで決めたので



綺麗にラッピングしたチョコレートを



大事に手に持ち、紗弥加の家を後にした





冷たい風が頬に当たる





もし余裕があったら



気持ちも伝えてみようかな、




そう思った







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