142センチの恋

再会


金木犀の甘い香りがふわふわとあたりを漂っている



もうそんな季節なんだ、そうハッとした




大好きなアーティストの音楽を片手に電車に揺られていた






















制服を着た男女が楽しそうに笑いながら電車に乗り込んでくるのか見えた



下に視線を落とすとその手はしっかりと握られていた










「・・・」



















私もあいつと付き合っていたときあんな顔してたのかな、























「・・・望月?」
















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