142センチの恋
「…えッ?」



聞き覚えのある低い声が私の名前を呼んだ







「望月だろ!」





「うそ―、久しぶり!!」





「お前成長してないな―」



笑いながら手で背比べされた



「まだまだこれからだもん!」



「もう無理じゃね?」



ケケケケ、と憎たらしく笑うその顔は中学のときと全く変わらない






懐かしくて、なんだか時間が巻き戻された感じがした





電車の中だってことも




隣の人の存在も忘れて…




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