142センチの恋

「好き」


溢れんばかりのその想いを口にした




彼は驚いた顔をしたけど

すぐにその表情を戻し

ゆっくりこう言った





「…ありがと。


でもごめん、考えさせて…」




「えっ?」


な、なんで?


すぐ返事くれないの…?




「麻衣のこと友達として見てたからさ、少し考えさせてほしいんだ」


「…考えるってどれくらい?」


「とりあえず今週いっぱい待ってくれないか?」


今週いっぱい…


「分かった。答え出たら連絡して。突然すぎてごめんね」





帰るね、と言って逃げるようにその場を去った






まだふられたって決まったわけじゃないけど


友達として見てたんだ、今まで…



なんか悲しいよ…




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