142センチの恋
迷った末にメールを開いてみることにした







「なんで昨日返事くれなかったんだ、だって」



「返事どうするの?」




「スルーしたいとこだけど…またメール来そうだよね…」




「有り得る…」




 


【なんか用?】






この文面を送信してから1分もしないうちに返事が来た



手の中でブルブル携帯が震えていることがそれを実感させる





「ぐッ!」



「なんだってー?」


「用がなきゃメールもしちゃいけないのか、だって」



「うわッ…なんかキモ!」






裕太に対する恋心が消えた瞬間から

全ての行動や言動がなんだか気持ち悪く映る




恋心ってこんなにも相手を美化しちゃうんだ…






【用がないならメールしてこないで】




私はこう返事をした





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