BLOOD
何の違和感もなく言われた場所へと向かった。


そこにはゆみと麻奈美とゆみのとりまき2人くらいがいた。


『あれ?何で麻奈美が?』


「早速だけどあんた麻奈美の好きな人と付き合うんだって?」


突然のゆみからの質問に驚いた。

「え?何の事?」


「隠さなくてもいいよ。全部麻奈美から聞いたから。しかも麻奈美の好きな人って知ってたんでしょ?」


「ウックヒック何でそんな事したの?まなが嫌いなの?」


あたしは何の事か分からなかった。


「ちょっ何の事か分からないんだけど」


「あんた自分がやった事もわかんないの?最低」


一方的に言われ続けるのもしゃくに触るのであたしは反抗した。


「好きな人って石原の事?だったら断ったよ。てか麻奈美が好きだなんて知らなかったし…」


「ウソついてんじゃねぇよ!マジ最低だな」


「…っ…ひどすぎるよ…」


「もう行こ!こいつと話しても無駄だよ」


「待って!あたしの話も聞いてよ!」


ゆみ達は帰って行った。
あたしは何も分からないまま立ち尽くしていた。


『麻奈美がゆみ達にウソの事言ってあたしを…?』


と思ったが麻奈美がそんな事するはずないと思った。
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