Ray
もう日も暮れてきそうな夕方。
私たちは15分くらい歩いていた。
「 なー、芽依ちゃん。今晩の夕飯なんだろうなぁ 」
「 知らないわよ! 」
先頭を歩いてる芽依と立花くんは仲よさそうに喋っている。
そんな2人を見ながら私と瑛ちゃんも並んで歩いていた。
「 今思うとあの橋の時のここは臆病者だったな! 」
「 うう……そんなの分かってるよ!だって本当に落ちそうだったじゃん! 」
瑛ちゃんはハハッと笑いながらそう私に嫌味っぽく言った。
「 でも瑛ちゃんのおかげで渡れたから良かった!ありがとう! 」
「 ほんとだよ、俺のおかげ! 今度なんか奢れよ〜 」
瑛ちゃんはポンポンと私の頭を叩いた。
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