竜宮ランド(短編)
2
「あれ……?」
海岸で転んだことは憶えていた。
立ち上がってみると、どこにも怪我をした様子は無い。
顔にも泥はついておらず、綺麗なものだった。
そんなことよりも――
"ここはどこ!?"
見知らぬ街に人影は無かった。
「ようこそ、坊や」
ギョッとして振り向くと、マントのような着物を着たおじいさんが立っていた。
長い杖を突き、顎に白髭を生やしている。
海岸で転んだことは憶えていた。
立ち上がってみると、どこにも怪我をした様子は無い。
顔にも泥はついておらず、綺麗なものだった。
そんなことよりも――
"ここはどこ!?"
見知らぬ街に人影は無かった。
「ようこそ、坊や」
ギョッとして振り向くと、マントのような着物を着たおじいさんが立っていた。
長い杖を突き、顎に白髭を生やしている。