†恋愛駆け引き
その男は、今いることを知ったと言ってもおかしくないくらい存在感の薄い地味な男子ですっごく話しにくい奴だった。

とにかくそいつを見るとくらいオーラが漂って、第一印象はまさに
【理想から1番遠い男】
であった。



『菜〜〜美〜、見つかった??』
休み時間。
嘉穂がイスをこっちに向けてひじを机について聞いてくる。


『見つかった………って何が??』


『もちろん、好・き・な・人・だょ』
嘉穂は“好きな人”だけ強調する。
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