思えば思うほど

海翔side



もう一度先生にふれようとした

しかし手で払いのけられた


「ふざけないで!!もう帰って!!帰りなさい!もう金輪際私に近づかないで!!」


嫌だった

でも押し出された

しぶしぶ家に帰った

ちゃんと話さなければ

また杏奈と同じことに

なりそうで怖かった


もう大事な人を失いたくない


杏奈の代わりじゃない

普通に好きになった


ただ彼女に

振られたばかりだっただけ


真剣な気持ちは本物だった
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