思えば思うほど
離さない

次の日

俺は

学校の門が開く前に着いていた

事務所の人がきて

入れてもらった

保健室の前で

分ほど待つと

先生がきた

目が腫れている

「先生っ!」

俺の存在に気づいた

走り始めた

先生は逃げ出した

すぐに追いついた

「俺は本気で先生が好きです!!この気持ちにウソはないです。こっち向いて?先生?」

また震えていた

また突き飛ばされるのは

嫌で抱きしめる力を

さらに強くした

でも先生は

「ホントに?ウソじゃない?信じてもいいの?」
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