ナチュラル。
.
春
待ちに待った新学期。
…と、言っても。
私の学校はちょっと他の学校と変わっていて
夏休みや冬休み・春休みといった休暇の日も
1週間程度、授業があるのだ。
だから、新学期といってもそのクラスになれていた。
だけどドキドキと鳴る、心音が止まらない。
「あ…朝から胸が…」
弱音を吐く私と、その隣にいるのは同じクラスになって仲良くなった藤堂天音(Toudou Amane)
天音は溜め息をひとつ吐いて、私を見た。
「あんたね、これから1年もあるのよ?もしかしたら…いや、殆どの確率で来年も一緒。どうすんの!?今の内に慣れさせなくて!」
朝から高めの声、かつ耳元でそう叫ぶ天音に
私は耳を塞いだ。
「そっ、そうだけど!!恋とかそんなの、慣れてなくて…!」
そう。
私、大野紗希は殆ど恋愛未経験者だったりする。
自慢出来る話でもないのですが、それはほんの2年前の中2の頃でした…
.
春
待ちに待った新学期。
…と、言っても。
私の学校はちょっと他の学校と変わっていて
夏休みや冬休み・春休みといった休暇の日も
1週間程度、授業があるのだ。
だから、新学期といってもそのクラスになれていた。
だけどドキドキと鳴る、心音が止まらない。
「あ…朝から胸が…」
弱音を吐く私と、その隣にいるのは同じクラスになって仲良くなった藤堂天音(Toudou Amane)
天音は溜め息をひとつ吐いて、私を見た。
「あんたね、これから1年もあるのよ?もしかしたら…いや、殆どの確率で来年も一緒。どうすんの!?今の内に慣れさせなくて!」
朝から高めの声、かつ耳元でそう叫ぶ天音に
私は耳を塞いだ。
「そっ、そうだけど!!恋とかそんなの、慣れてなくて…!」
そう。
私、大野紗希は殆ど恋愛未経験者だったりする。
自慢出来る話でもないのですが、それはほんの2年前の中2の頃でした…
.