ナチュラル。
.



カサッ



風が吹いたのか、道を妨げてある壁に見立てた新聞紙が音を立てる。



それが日が沈みかけの教室をマッチして、凄く不気味。



「早く出たいぃ…」



なんて独り言をブツブツ言いながら通っていると、二つの内隠されたクイズを見つけた。



「あったあった」



そう言いながらスラスラと問題用紙に書いていく。



残りは…松野くんの忍者だけ。



でも、数メートルも満たない内に迷路になった教室を終わりを迎える。



行きたいような、行きたくないような。



ゆっくりと歩を進めていく。



「…い、いない?」



ゴールに向かっても見つからなくて



今度は出口から入り直した。



「えー…ま、松野くん…?」



呼んでも返事は返ってくるはずもなく、仕方なく探し回ることに。



廊下では聖樹が待っている。



「..ぅわぁあっ」



行き止まりになっているところは避けていたからそこもくまなく探した…ら。



すると、いきなり現れた松野くん。



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