どん底人生に愛をあげよう
いじめだったり、恋だったり、不良になったり…。
この門をくぐるのも、長い坂を登るのも、階段を利用することもなくなる。
何処かさみしい気持ちになったけど…
でも、最後じゃあないし…。
中学はもっと楽しくしたいなぁー。
卒業式が始まるまでに、時間があるため、メッセージを書いてもらう。
樹や怜、クラスメイトや後輩、先生。
体育館へ移動し、アーチをくぐる。
1組から順々に名前を呼ばれる。
私は3組だった為に呼ばれるのは1番最後。
転校して来たのもあるし、私がシメ。
長い名前呼びも終わり、とうとう私のばんだ。
「6年3組。日比野紗江。」
校長が名前を呼ぶ。
「……はい」
卒業証書を受け取り、歌を歌う。
この歌はサプライズ的なもので…なぜか泣けて来た。