どん底人生に愛をあげよう
体育館のドアの前。
ドアが開くと同時に手拍子が鳴り響く。
何もかもが新鮮で、一歩大人になれた気がした。
中学校の校歌が流れ、その後は校長の話が始まる。
「温かい春の訪れーー」
毎回思うけど校長の話しは長い。
少しうたた寝してるといつの間にか退場の時が来て、また教室へと戻る。
担任の笹山 慎。先生。
担当は社会らしい。
新しい教科書や体操着、体育館シューズ、絵の具、リコーダーなど、たくさん渡された。
そして、びっくりした事は、算数が数学という形で習うこと。
そして、部活も自分の希望で入れること。
「部活どれにする〜?」
周りの子は、部活でいっぱいいっぱい。