どん底人生に愛をあげよう


それからは、樹の事は諦めて部活や練習に励んだ。


迎えた、体育祭。


この時、13年連れ添っている最愛の友達の西條院 雪華。


と一緒にベンチにいた。


運動が苦手な私は、クラスの種目以外は出ない事にしてる。


雪華は、生まれつきの持病があって1年十長袖。


雪華は、クールで大人しいけど、怒ると怖い。


私の理解者なの。


「ねぇ〜ねぇ〜紗江!あの先輩バスケ部の人なんだけど、カッコイイよね?」


雪華の声がする方へ目をやると。


あんなのの何処がカッコイイのか…。
< 43 / 93 >

この作品をシェア

pagetop