どん底人生に愛をあげよう
それからは、樹の事は諦めて部活や練習に励んだ。
迎えた、体育祭。
この時、13年連れ添っている最愛の友達の西條院 雪華。
と一緒にベンチにいた。
運動が苦手な私は、クラスの種目以外は出ない事にしてる。
雪華は、生まれつきの持病があって1年十長袖。
雪華は、クールで大人しいけど、怒ると怖い。
私の理解者なの。
「ねぇ〜ねぇ〜紗江!あの先輩バスケ部の人なんだけど、カッコイイよね?」
雪華の声がする方へ目をやると。
あんなのの何処がカッコイイのか…。