私立モヤシ学園
体全身についた埃やモヤシを払い落とし、落ちた鞄を拾おうと手を伸ばした


すると、鞄は急にふらっと宙に浮いていく


あれ?
よく確認すると、鞄は宙に浮いているのではなかった

「大丈夫ですか?」


鞄が俺の方に向けられるのと同時に、天使のような柔らかい女の子の声も一緒に聞こえてきた、、、


「あ、ありがとうございます」


ゆっくり鞄に手を伸ばして、鞄を受け取ろうとしたら…


「血が出てますよ」

俺の手のひらから若干、血が滲んでいた。それに女の子は気づき、ハンカチを俺の左手に巻き始めた。
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