私立モヤシ学園
あ~今にも鼻血を出しそうだな


足をジタバタさせて、興奮している自分を必死に抑えている

サンタロウ君、教壇の前の席は辞めた方がいいんでは?


毎日、毎日、鼻血が出ちゃうよ


って、サンタロウ君の心配をしている場合じゃない


「ミチロー君、私の話を聞いてなかったでしょ!」


麗しい蜜先生の顔が、少し強張っている

完全に怒りモードに入ってるとみえます

だって、名前言ってなかったし……


「すいません…」


俺が頭を下げて謝ると、隣の席から小さな声が聞こえた


「ゴメンね…」


ここちさんが、ウィンクをするように片目を瞑り謝ってきた
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