私立モヤシ学園
「ハンカチ…汚れますよ…」


動揺し慌てて、優しい女の子に声をかけたが、


「汚れたらまた洗えば良いんですよ」

と、また天使のような柔らかい声が俺の耳の中に心地良く入ってくる


ハンカチを結び終わると、女の子はゆっくり顔を上げて、


「これで大丈夫です。私に治癒能力があれば、もっとキチンと治せるのですが…」


そう言いながら、俺に向かってニコっと笑った
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