私立モヤシ学園
「おはよう。如月蜜よ。ミチロー君何してるの?」


腕を組みながら現れたのは、蜜先生だった。


「あの…蜜先生肩を貸してもらえませんか?」


苦笑いを浮かべて蜜先生に頼んでみた


「蜜よ!もう~仕方ないわね…ほら」

そう言うと、蜜先生は倒れている俺に細い腕を伸ばし手を差し伸べてくれた

この優しさにまた涙が……

あれ?涙が出てこないな…
辺りをキョロキョロ見てタマネギ探してみるが、あるのはモヤシ数本だけ。

仕方ないから、いつもポケットの中に忍ばせている、
消しゴムサイズのナガサワ君人形を取り出して、それを目に当てた

ナガサワ君タマネギに似ているから大丈夫だろ……

そんな事を思っている俺の頭は大丈夫ではないだろう
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