私立モヤシ学園
「あ、すいません。若干居ます」


今回ばかりは誤魔化せないと思い、正直に答えた

俺の返事にすぐさま反応するように、モヤシ男の部屋じゃなかった、
理事長室の茶色ドアがゆっくりギィーと音をたてて開いていく


そこから出てきたのは、1本の細いモヤシだった


「あれ?君授業は?サボリ?」


モヤシが喋…った


しかも、ニコっと笑ってえくぼまで作っている……


「いえ、ちょっと保健室で手当てを受けていたんです」


いや、良く見ると、昨日体育館で見たモヤシ男理事長だった

「君ケガしているのかい?」


体全体を舐めまわすように、マジマジと見てくるモヤシ男理事長にとりあえず、頷いて答えた


「そうか…よし、理事長室に入りなさい!モヤシ茶飲ませてあげるよ」


いりません!!

そんな怪しいお茶飲みたくありません!
って言いたかったけど、モヤシ男理事長の目を輝かせている姿を見ると…

何も言えずに、素直に言われるがまま理事長室に入って行った
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