ありがとうのキモチ
白いジャージを書き始めると、私は
高校生の『直』になりきっていた。
高校生の自分がそこにいて、
あの頃のキモチを私に語りかけてくるようだった。
高校時代に置き忘れてきたたくさんの『キラキラ』を
直が私に届けてくれた。
私は、毎日ドキドキして小説を書いた。
白いジャージを書いている時間、私は高校生の私に戻っていた。
新垣先生に恋をする一人の少女が
私の指を動かす。
私の心をときめかせて、きゅんきゅんさせて、
毎日を輝かせてくれた。