ありがとうのキモチ
授賞式
第二回日本ケータイ小説大賞のエントリーが始まり、
応募した。
それから、毎日野いちごのサイトに行き、
自分の順位を確かめた。
Aランクに入ってから、
毎日ドキドキしていた。
最初は、欲なんてなかった。
それなのに、だんだん「本になったら…」と強く想うようになった。
Aランクの中で自分がどの位置にいるのかがわかったのは
ランキング発表からしばらくしてからだった。
3位…
見た瞬間、トイレに駆け込んだ。
ドキドキして、吐き気がしそうなほどに胸が高鳴った。
顔も知らないたくさんの人が
名もない素人作家の作品に投票してくれた。
涙が溢れた。