ありがとうのキモチ
前日に旅行の準備をして、ネイルアートをして、
小説の更新をした。
選んでくれたみんなへの感謝の気持ちを込めて、
サイドストーリーを書き始めた。
それを毎日更新し、読者の人との繋がりが深まった。
応援してくれたファンの人の名前を借りて、小説の中に登場させたり、
読者の人が読みたい、と言ってくれた場面を書いた。
いつの間にか、そばにいないのに
とても近い存在になっていた。
東京へ向かう新幹線の中。
たくさん届いたメッセージ。
感想ノートや、メールから
みんなの『がんばれ』が伝わってきた。
不安で
緊張して
眠れなくて
とても怖かった。
でも、みんなが応援してくれていることが
とても嬉しかった。
緊張した気持ちを
ほぐしてくれた。
授賞式が始まる直前まで私はケータイ電話を握り締めていた。