ありがとうのキモチ



授賞式前の控え室は、今から思えばとても笑える。


名前だけ知っている作者の人がたくさん集まって、


「誰ですか?」


「あ、reYです!」


「え~!」


みたいな会話をした。



想像していた作家さんと違ったり、想像通りだったり・・・



でも、みんな緊張していて、出されたコーヒーをぎこちなく飲んでいた。




隣に座ったのらねさんと話しながら、

周りの状況をうかがっていた。



「あの人誰やろ??」


「あれってもしかして?」





配られた名札を付けて、授賞式の会場へ移動した。



え…!!


想像以上のカメラの数!!




ドキドキ。


右手と右足が一緒に出そうなくらいに緊張していた。



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