ヘタレ達のお姫さま









「ごめん…今日……転校するんだ…」


「え?」


「今まで彩月といれて楽しかった」


「あっそう」


「え?!う…うん…」


「で、どこいくの?」


「…隣り町」


「バカじゃないの?」


「うわーーーーー!!もう少し優しくしてくれたって…」


「だって隣り町でしょ?いつでも会えるじゃん」


「……わかった…じゃあ隣り町じゃなかったら付き合ってよ」


「却下」


「ええ?!」


「あんたホントバカでしょ。私、強い人じゃないとやだ。あんたみたいなヘタレは一番嫌い」


「え…」


「ほら…転校するとかいう冗談はわかったから…帰るよ」


「……」


「どうしたの?」


「う…ううん!!なんでもない!!」














「じゃあまた明日ね」


「う…うん…」








「バイバイ彩月……またいつか…」



















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